⒋私が瀬戸で見つけたもの
【3日間のインターン、気づいたら泣いてた。】
16日から18日にかけて、愛知県瀬戸市へインターンシップに行ってきました。
もちろん、瀬戸市に行くのもはじめて。
でも、初めて訪れた場所なのに
どこか懐かしい感じがして、すごく不思議な感覚でした。
今回のインターンでは、瀬戸市で活動している方々とお話する機会がたくさんありました。まちづくりや地域を考える上で、とても参考になるお話ばかり。
でもそれ以上に、瀬戸で活動する方々のそれぞれの『生き方』を知って、考えることがありました。
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◆『とりあえず、行動してみる。』
このフレーズ、1年前の私には当たり前でした。
でも、一周まわって、忘れていたんです。
そして、それがすごく難しいことに変わっていた。
最近は、
「見通しを持って」とか
「最終的な目標」とか
「その活動で自分はどうなりたい」だとか
先のことばかり考えていました。
その結果、動けない自分がいた。
周りの友人たちが色んなことに挑戦し、アクションを起こす中、
そのプレッシャーで、いつも焦りと不安を抱えていました。
しかし、瀬戸に来て、色んな方のお話を聞いて気づけました。
「やってみたい」という自分の思いに素直に、
一つの土台となる信念や軸だけをもって行動に移す。
それだけで人ってすごく輝いて見えるんです。
現に、瀬戸市でお会いした皆さんは、みんな格好良かった。笑
好きに正直になるって、楽しそうだけど、大変なことも失敗もたくさんあると思う。
でも、それをこなす人たちの格好いいところって、
その不安一つ一つに向き合ってることだと思う。
不安と向き合うことは、体力も精神も削られる。
向き合っていたつもりでも、それは間に合わせの策でしかなかったり。
今回のインターンで、私も漠然とした不安に向き合いました。
まず何がモヤモヤしてるのか。
3日間でヒントを得ながら、今の自分なりの答えを考えてみました。
そしてこの「行動に移すこと」の大切さに結びつきました。
初めは「そっか!」くらいにしか思ってなかったのですが、
実際にみんなの前で言葉しようとしたときに、
なぜか、涙が出てきました。
『とりあえず行動してみる。』
その行動に、答えが付くのはいつになるか誰にもわからない。
わからないから不安だけど、それが楽しみでもある。
不安や責任、時には自分自身と向き合いながら、
苦しくなったら息抜きしたり、仲間と助け合ったり、
常に楽しむことを忘れない。
そんな格好いい人達が、瀬戸にはたくさんいました。
迷って当たり前で、先なんて誰にもわからない。
だから私も、その時々の気持ちを大切にして、
全力で今を楽しんでいきたいと思いました。
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◆新しいことだけがイノベーションではない
こんな言葉、知っていますか?
『故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る』
これは、孔子が述べたとされる「論語」の中に出てくる言葉です。
瀬戸市といえば、瀬戸物という陶器の街というイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、その道のりは決して楽なものではありません。
その時代の流行り・磁器に魅せられ、次々と転向していく職人たち。
“物”の溢れる現代、それだけじゃ食べていけないとやめていく人。
歴史や伝統って、決して当たり前に続いていくものじゃない。
その思いを誰かが紡いで、”もの”に乗せて発信し続けてきたことで、世間に語り継がれていくんだと思う。
伝統が、地域を支えている。
その伝統を支えている人がいる。
新しいことにだけ目を向けるのではなく、時に過去を振り返ることでヒントやルーツを得られるのかも。
瀬戸の空き家の再利用でも、そんな側面が見えました。
もちろん、同じくらい『今』も大切にして。
過去と今を比べて悲しむんじゃなくて、真っ直ぐに今と向き合う。
それが結果的に、
空き家の利用が若手の作家さんのニーズと結びつき、
瀬戸らしいカタチで生きつづけているのかなと感じました。
自分も将来、そんな地域づくりが出来たらいいな。
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◆最後に
瀬戸でのインターンを通して、知ったこと・感じたことがたくさんありました。
私が、この経験から得た「学び」は、これからの私の土台を作ってくれた気がします。
お世話になった皆さん、本当にありがとうございました!