⒍私のはじまりの場所に、帰ってきた。
あなたは、旭川市ってご存じですか?
北海道の中心より少し上に位置する旭川市。北海道の第二の都市でもあり、私の大好きな地元でもあります。
ですが今回のメインは、私が第1歩目を踏み出す勇気をくれた場所、『常磐ラボ』について。少しご紹介します。
■常磐ラボってどんなところ?
初めは、勉強用スペースとしてオープン。しかし管理人の浅沼大樹(あさぬまだいき)さんを中心に様々な試行錯誤を行っていった結果、今は年代問わず、多くの人が集まるコミュニティスペースとなりました。現在は、毎週水曜日に『常磐サロン』という、テーマを固定せずにその場に集まったメンバーが自由に議論を交わし、共に学び合うイベントを実施しています。
▼詳しい内容や他のイベントについては、facebookページをご覧ください▼
■管理人・浅沼大樹さんに聞く『常磐ラボの変遷』
浅沼さん(以後、先生と呼びます)は、旭川大学で経済学を専門としている准教授。今回はインタビューの中で、常磐ラボの変遷についてお聞きしました。
常磐ラボはじまりのきっかけは、「高校生の勉強する場所が少ない」という思いから。
そこで現在は、昼が『親子カフェ』そして夜が『常磐ラボ』という形で、お互いに協力しながら利用しています。
ご自身のセミナーも開きながら、ラボの運営をしていました。
しかし、場所を借りるということは、お金も必要になってくるということ。
そこで当時は、セミナーで知識のシェアをしながら、運営費を集めるために会員制を設けていたそう。
でもお金の集め方を考えるのって難しいですよね。
社会人と学生でどう違うとか、セミナーごとに取るとか、会員の人は別とか。
細々した管理について悩みはあったそうです。
しかし浅沼先生は、ここが“ちょっとオシャレでランクの高い勉強カフェ”ではないことから、
『このお金についての悩みを解決しても、自分のやりたいことには繋がらない。』
と感じたそうです。
それ以降は、誰にでも“無料”で、開放するようになりました。
その後は、一般の方に向けたセミナーも開かれ、年代問わず多くの人が集まる居場所ができつつありました。
その一つの取り組みに『恩送りの会』というものがありました。
私が初めて常磐ラボに足を踏み入れたのも、この会がきっかけ。
その中で、印象的だった浅沼先生の言葉を紹介します。
『動いてから考える』
そう。この言葉に惹かれて、私はここへ来たんです。
リスクとか、見通しとか、周りからの意見とか。
そればかりに縛られて、動けない自分がいた。
”尖り”のないことだけ言っていれば、批判はされない。
でもそれではきっと、誰の胸にも刺さらないだろう。
動いてみて、問題ができたらそのとき考えればいいんだ。
だって動かなければ何も始まらないから。
そう思わせてくれた、最初の居場所でした。
この常磐ラボの変遷も同じで。
やっていくなかで形が変わっていく、進化していく。
このラボの役割は勉強だけじゃない。
色んな人が来て、色んな話をする。
そんな交流やコミュニティ作りの場にしたい。
『常磐サロン』や『エンむすびの会』。
学校でも、職場でも、家でもない。
だからこそ、ここでしか作れなかった新しいコミュニティがある。
常磐ラボは、学校も、歳も、職業も飛び越えた、様々な人が出会う場所でした。
人と人とをつなぐ、場所。
そんな場所になれたのは、そこに素敵な人達がたくさんいたから、多くの人が集まってきたのではないでしょうか。
私はそう感じました。
みなさんもぜひ、足を運んでみてください。
新たな刺激と出会いに満ちあふれているはずですよ。
また、帰りますね。